目次
第一部 村落の空間構成とその認識
第1章 地名研究の視点とその系譜−小地名の研究を中心に−
はじめに
1. 柳田國男の『地名の研究』とその位置づけ
2. 地理学における地名研究
3. 分析手段としての地名
おわりに
第2章 民俗資料からみた村落の土地利用と空間認識
はじめに
1. 民俗資料とは何か
2. 文書記録と聞き取りによる土地利用の復原
3. 小字地名からみた空間認識のあり方
4. 伝説・伝承からみた山に対する認識
おわりに
第3章 尾張平野における村落構成と空間認識
はじめに
1. 対象地域の概要
2. 混住化と住民の空間認識
3. 村落の空間構成と小字の認知
おわりに
第4章 吉野林業地域の村落結合と領域認識 写真へ
はじめに
1. 近世郷と明治行政村の整合関係
2. 近世郷の領域と村落結合
3. 川上村における村落領域の認識
4. 川上村上谷の空間構成
おわりに
第5章 山村社会の空間構成と地名からみた土地分類 写真へ
−奈良県西吉野村宗川流域を事例に−
はじめに
1. 対象地域の概況
2. 社会的機能の空間構成
3. 住民による小字地名の使用状況
4. 地名からみた土地分類
おわりに
第6章 焼畑山村における林野の社会的空間構成と主体的土地分類 写真へ
−愛媛県面河村大成を事例に−
はじめに
1. 対象地域の村落構成
2. 林野所有の階層性林野利用の変化
3. 土地に対するムラ人の認識
4. 主体的土地分類の形成される背景
おわりに
第二部 山村の地域変容
第1章 近代日本における山村研究の視角と山村概念
はじめに
1. 行政機関による山村調査
2. 民俗学における山村研究
3. 地理学における山村研究
おわりに
第2章 奈良県榛原町における村落社会の地域分化
はじめに
1. 対象地域の概況
2. 行政的単位としての村落の分割・併合過程
3. 人口構成・人口規模からみた地域分化
4. 事例にみる村落社会の変容
おわりに
第3章 群馬県六合村における過疎化とその地域的差異 写真へ
はじめに
1. 研究地域の人口変化の地域的特色
2. 対象集落の世帯構成と移動歴・就業歴
3. 過疎化の地域的差異と世帯維持の要因
4. 六合温泉医療センター設立による受療行動の変化
おわりに
第4章 福井県今庄町における過疎化と林野利用の変容過程 写真へ
はじめに
1. 対象地域の概況
2. 明治期以降の林野利用と生業の変化
3. 第二次大戦後の林野利用と就業状況の変化
4. 過疎化のプロセスとその差異
おわりに
第5章 奈良県曾爾村における林野所有と林野利用の変容過程 写真へ
はじめに
1. 研究地域の林野の概観
2. 入会林野における権利関係と伝統的林野利用の空間構成
3. 林野所有の階層性と用材林への転換過程
4. 造林の進展と入会林野の解体
おわりに
第6章 群馬県川場村における都市との交流事業による地域活性化 写真へ
はじめに
1. 群馬県の観光地域の動向
2. 川場村における「村づくり」事業の展開
3. 中野地区の村落社会の変容
4. 田園環境の保全に向けて
おわりに
終 章
あとがき
事項索引
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