日光湯元の温泉絵図・鳥瞰図

 以下の絵図・鳥瞰図はすべて個人的に管理しているもので,縮小率・圧縮率は同一です。
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nk1873

 「野州二荒山温泉之図」 明治6年(1873)
・出版/三村庄五郎(東京)
 共同浴場として,荒湯から引湯されている自在湯のほか,タデノ湯,滝湯・姥湯・御所湯・笹湯,中湯,純子湯,河原湯,鶴湯がみえる。宿の内湯も描かれている。

 

nk1881

 「野州日光山温泉之図」 明治14年 (1881)
・編輯出版/小森宗次郎(東京)
 温泉街の形態に変化はない。タデノ湯がみえず,それ以外の10湯が描かれている。中央右手に街灯が設置されている。

 

nk1889

 「野州二荒山温泉図」 明治22年 (1889)
・印刷発行/小林次郎(日光本町)
 基本的な構図は継承されている。右下に「望湖亭」が作られており,タデノ湯のあった場所に「アヒル湯」という源泉地が描かれている。

 

nk1900

 「中禅寺温泉之図」 明治33年 (1900)
・印刷著作/市村伊三郎(東京)・発行/晃盛社(日光)・画工/鷺橋二山
 源泉地は荒湯から元湯と表記が変わって,タデ湯の浴場も新たに作られている。そのほかの共同浴場には変化はない。湖岸に洋風の南間ホテルがみえる。左上に白根山,右下には湯ノ湖だけでなく,湯滝,赤沼,竜頭ノ滝といった戦場ヶ原を含む範囲まで描く。

 
 文献:岸野 稔(1998)「日光市湯元温泉集落の変容過程(第1報)」栃木県立博物館研究紀要15, 77-96頁


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 2012年2月更新